カタログは買い手がサービスや商品をある程度購入前提で選択する際に使用するもので、仕様やプライス等の詳細な情報をひとつひとつ説明・紹介します。カタログ作成時に大切なことは、買い手は常に目的をもって見ているということを意識することです。読み手の見やすさを重要視し構成やレイアウトを設計します。カテゴリ別に分類したり、どういう点で他社の製品やサービスよりも優れているのかをメリハリをつけて表現したりと、常に買い手の視点で作成します。商品画像もカタログの主役になるので見せ方を意識して取り扱います。
また、カタログはサービスや商品の説明・紹介だけでなく、購入方法を明記したり、注文書を付属させることもあります。
カタログやパンフレットをデザインをする際は、企画目的に合っているかを意識して配色を考えなければなりません。
色の持つ力は強力で、読者に強くそのイメージを投げかけます。
以下に、3つの配色とレイアウトの事例をご紹介いたします。
寒色系の色(青・紺・水色等)には洗練・クール・静かな雰囲気を感じさせる効果があります。
男性を引き立てたい場合や合理性を求められるビジネスシーン等でも多用される配色です。
レイアウトは、にぎやかで気ままなレイアウトよりも、すっきりと整理させた方が洗練・クールをイメージさせるには効果的です。
洗練・クールとともに、ストイックな雰囲気もイメージさせるために、
青の他に無彩色の白や黒を用いて曖昧さを感じさせない演出をしています。
クールを演出するために、格子状に分割したグリッドデザインで情報をスッキリと整理させたレイアウトを採用します。
カラフルな配色はウキウキと楽しそうなイメージを与える効果があります。ただ、色を使いすぎてしまうと、うるさくてごちゃごちゃした印象を与えてしまいかねません。そのため、余白をしっかり取りたくさんの色を使用しながらも、きちんとヌケ感を作ることが重要です。
カラフルで、高明度・高彩度の色を使用していますが、余白をしっかり取ることにより、息苦しさだとかごちゃごちゃといった印象は受けず、すっきりと楽しそうな雰囲気をイメージさせています。
整列された落ち着いたレイアウトの中に、ポイントでビビットな色を使用することにより、アクセントとして紙面にリズムを与えています。
暖色系の色(赤・黄色・オレンジ等)には温度やぬくもりを感じさせる効果があります。
そのため、かわいさや柔らかさのイメージを狙う場合に適しています。
女性向けであったり、かわいさをイメージさせたい場合は、温かみのある配色で紙面をまとめるのが効果的です。
レイアウトの半分以上に温度を感じさせる暖色系を使用することにより、
固い印象を与えず柔らかで女性らしいイメージになります。
背景に暖色で彩度の高いベースカラーを敷くことで、笑顔の女性を引き立てています。